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それでも・・愛してる
第19章 祝福の中で
「楽しかったね、今日は。いつも以上に」
帰り道、陽斗と2人電車を待ちながら、
私は彼の腕にしっかりと自分の腕を絡ませ体をよせた。
秋はすっかり深まり、夜風がひんやりとして、自然と体を寄せ合いたくなる。
陽斗は空いた方の手で私の頬を包みながら、
「ごめんな」となぜか謝りの言葉を口にした。
「どうして謝るの?なんで?」
「みんなの前でプロポーズしちゃって」
「別に謝るような事じゃないわ。かえって素直に・・即答できてよかったと思ってる」
もし・・みんながいなかったら、
あれこれ考えて時間をかけたいとかなんとか言ったかもしれない。
だから、これでよかったと思う。
「そう思ってもらえてよかった。けど・・
2人きりでムードたっぷりでしてもらいたかったんじゃないかなぁなんて思ってさ」