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それでも・・愛してる
第19章 祝福の中で
あぁ・・そういうこと・・
そりゃたしかに2人にとって一番の記念日になるんだから、
とびきりのシチュエーションっていうのにも憧れないわけじゃない。
だけどどこで言ったって、誰の前で言ったって、結果は同じ。
かえってものすごい思い出になるプロポーズだと思うのだが・・それに・・
「あの3人が証人になってくれたんだもん。彼らの前で幸せを誓ったんだから、
おいそれとその努力を途中で怠るような事はしないでしょ?
あ・・ごめん・・まだ信用してないみたいだね、私・・」
絡めた腕をほどいて、一歩下がって頭を下げる。
あれほど言ってもらったのに、まだ信用しきってないみたいな事を言うなんて・・
「こんな私でも・・いいの?
まだどこかでほんとに大丈夫かな、なんて頭をよぎったりするような・・
そんな女でも・・?」
急に不安がのしかかってきた。
嬉しくて舞い上がった気持ちがどんどんと先に走っていったけど、
1から100まで安心できるっていうくらいの自信はあるのかどうか・・