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それでも・・愛してる
第20章 待っていた客
たった3日あまりの時間しか過ごしていないのに、そんなに信頼されると
プレッシャーのほうが大きくのしかかってくるのだが。
でも・・滝川さんの気持ちをちゃんと受け止めなきゃいけない。
私との縁をつなぎ続けてくれようとしている滝川さんの気持ちを・・
「そう言っていただけると・・頑張ってみようと思います。
全く初めてのことなので営業さんの力も借りて、
滝川さんたちに気にいってもらえる家を探します。
こんな私ですが是非、お手伝いさせてください」
みんながホッとした笑顔を見せた。
3人の大人たちが笑い声をあげているのを見て、優太くんもかわいらしい声で一緒に笑う。
「では・・あらためてこちらにご記入を」
前回と違い、今回は売買希望用の記入用紙を滝川さんの前に差し出した。
あの時は、家族欄のところでその手が止まっていたが、
今日はすらすらとペンが進む。
優太くんの年齢はもう5歳・・