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それでも・・愛してる
第22章 最終章:私たちの灯り
必要最低限の荷物をほどき終えた時には日が傾いていた。
だが季節は夏にむかっているので夕方になってもまだ明るい。
衣類や、最低必要な食器類を出し終えると
早速新しいマグカップでコーヒーを飲んだ。
「はぁ。なんとか終わったね。細かいものはぼちぼち出していけばいいよね」
大きく伸びをして疲れた体をほぐす。
夕食は外で済ませよう。
そうもくろんでいる私とは対照的に陽斗は、
「よし、一息ついたら買い物行くか。晩飯の支度しないと」
思わず私は不満の声をあげた。
「疲れちゃったからさぁ、外で食べようよ」
陽斗の腕を揺さぶりながら甘えた声を出す。
「もう、しょうがないなぁ・・じゃあ、そうするか。その前に区役所行くぞ」
心の中の万歳の手が止まった。
区役所と聞いて。
今日は日曜だし、これから・・?