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それでも・・愛してる
第1章 記憶・・


理由もわからぬまま、夏休みの3分の1をおばあちゃんの所で過ごした。
夏休みが終わる1週間前に、迎えに来てくれた。
父が一人で。

「お母さんは?なんで来ないの?」

ちょっとふてくされたように父に聞くと、

「父さん一人じゃだめなのか?母さんは家で待っているから・・いいんだよ別に」

いつもと違う・・大人の苛立ち、みたいなものを感じた。

その後は聞く事を止め、黙って姉に手を引かれ3人で家へと帰っていった。


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