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それでも・・愛してる
第4章 一歩、踏み出す・・

「石田さんには静江さんと一緒にカウンターについてもらって、
 まずは静江さんのアシスタント的な、まあ最初は雑用係になってしまうけど、
 少しづつ覚えていってください」

「はい、がんばります」


挨拶が済むとさっそく静江さんが、私を事務所のあちこちへと案内して、
まずは女の役割、のような仕事の説明を始めた。

「じゃあまずはお掃除の事からね」

同じ女性の仲間ができたことを喜んでいるのか、
嬉しそうに説明している静江さんを見ていたら、この人とならうまくやっていけそうだと、
うっすらとしているがそんな空気に包まれた。

営業の横山さんも杉下さんも人はよさそうだし、それに社長も。


ここで何とかやっていけるかも・・
まだ踏み出したばかりの一歩だけど、ちゃんと足跡が残せそうだ・・

静江さんの横顔を見つめながら、肩の力を少し、抜いた。


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