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それでも・・愛してる
第5章 陽斗からの誘い・・
さらにカクテルを口に含むと、また肩の力がスッと抜けていく。
「え~?美鈴が失敗?へぇ、なんか想像つかないよ、なにをやらかしたの?」
目を丸くして首をかしげている陽斗に、
こんな事あんな事と失敗の数々を話して聞かせると、
さらに目を丸くして声をあげて笑う。
「ほんとかよ、なんか信じらんないよ、そんなマヌケな事するなんてさ。
オレらがいつも会ってる美鈴からは想像できないな」
笑い続ける陽斗を冷たくにらみながら、目の前に置かれたパスタに
グサッとフォークをさし、やや大胆な動作で取り分ける。
その様子を見て陽斗はとりあえず笑うのを止めた。
「ごめんごめん、ちょっと笑いすぎ?そんな怒るなよ、ごめんよ~」
5人で集まる時には見せない、男を感じさせる微笑み・・
危うく頬を染めそうになったが、すぐに冷静さを取り戻し
普段通りの私に戻った。