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それでも・・愛してる
第7章 定例会での告白・・
「ちょっと重い感じだぞ~石ちゃん太ったんじゃないのかぁ?」
振り返ると陽斗がニヤニヤした顔で見ている。
すかさず反撃に出た。
「失礼ね!私の重さなんかわかるわけ・・」
そこでふとよみがえってしまった。
陽斗に抱きしめられた時のことを・・
あの時に感じた私を、彼も思い起こしたのだろうか・・
「おい、陽斗!おまえばっかずるいぞ!オレと席代わってくれよ~」
健太が足をバタバタさせてふざけてる。
陽斗は陽斗でやなこった、とヘラヘラ笑う。
そんな2人に鼻息を荒くした茜が、
「いくら美鈴が独りもんだっていったって、あんた達は女房もちなんだよ!
まったく、男ってみんなこんななのかしらね!」
と、小さく怒鳴りつけた。
健太は髪をかき回し、反省しまぁすと笑っていたが、
陽斗は・・
思いつめたような眼差しを、伏せるようにして黙り込んだ。
隣りで感じる張りつめた空気・・
大丈夫かな、と陽斗に顔そむけた瞬間、彼が口を開いた。