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それでも・・愛してる
第7章 定例会での告白・・
また次回ね、と駅でそれぞれの方向に足を向けた。
陽斗と私は同じ方向の電車に乗る。
駅のホームに2人並んで電車を待ちながら、
かける言葉を探していたら無言になってしまった。
「・・どうした?美鈴」
2人になったとたん、陽斗は私を美鈴と呼んだ。
よけいに言葉が出てこなくなった。
私の様子に見かねた陽斗がポンと私の肩を叩いて、
「ありがとな、美鈴。気、使ってくれて」
私の肩に手を置いたまま、耳元に唇を近づけてくる。
急に耳が熱を帯びてきた。
「そんな、気使ったなんてほどの事、なにもしてないよ・・」
陽斗から一歩下がって、彼との距離をとった。
出ないと、もっと近づいてしまいそうだったから・・