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それでも・・愛してる
第7章 定例会での告白・・
「今夜しゃべっちまってよかったよ。他人に話すことで踏ん切りもつきやすい。
オレ独身に戻ったんだぁって、言ってしまえばなんてことない、そうなんだって、
気が楽になった」
吹っ切れた感じがよく分かる。
陽斗の横顔はいつもの爽やかで、ちょっとかっこいい陽斗の顔に戻っていた。
・・よかった・・
そう思った私の気持ちが通じたのか、再び私の肩を叩く。
叩いた後、そのまま肩を抱き寄せた。
私もそのまま、されるままにしていた。
・・この先・・どうにかなるんだろうか・・
静かにたたずむ2人の前に、
風と共に電車が滑り込んできた。