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つみとバツと結
第4章 氷室カイ
アイを肩に抱えながらダイスケは、自分を中心とした100m圏内に絞り掌を真上に上げガスを撒き散らした。


範囲を絞り、睡眠をただ単に無差別に撒き散らしては、事故の元になる為、通行人だけを眠らせるよう集中しながら歩いた。


さほど遠くはない…


ダイスケは、一度『華の美』を訪れたことがあった。


歩いて30分程経つとそこの一帯は巨大な風俗街へ着く。


漸く、ダイスケは、自分の能力を解除しアイを起こした。


「すまない、ダイスケ。ミホは…」


ダイスケは、アイが話すことを知っているかのように首を横に振り、「話すな」という手話をした。


「悪い…。よし!本来の目的に戻ろう。」


そう言うと、風俗街の中に一際、目立つ建物を目指した。
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