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-蜜姫-
第5章 -第四章-
身体の異変…………
確かにそうだ。
ここ数日で、私は………
私の身体は………!
雪乃は震える自分の身体をギュッと抱き締める。
そんな雪乃に 雅人はそっと近づき、後ろから抱き締める。
「雪乃様………
ご自分の変化に戸惑うかもしれませんが、それは蜜姫様としての“目覚め”です。
ですから、怖がらず全てを受け止めてください。」
「目覚め………?」
「そうです。
蜜姫様は私達にとって大切なお方。
そして 世の実力者にとっても……」
「世の実力者……?」
「そうです。
蜜姫様が戻られるのを 皆は待ちわびておりました。」
「………………。」
「近い内に 雪乃様のお披露目パーティーを開きます。
この本條家の主として、そして蜜姫様としての………
よろしいですね?」
雅人に耳元で囁くように 決定事項を聞かされた雪乃は 震えながら静かに頷いた。