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-蜜姫-
第5章 -第四章-
雪乃は 優しく抱き締める雅人の手に 自分の手を重ねる。
雪乃の手は小さく震えていた。
「……私は………
これから どうしたら……いいの……?」
「……そのままで……
これから何があろうと、ありのままの自分を受け入れて下さい。
大丈夫です。
何があっても、私が雪乃様をお守りいたします。」
そう言うと、雅人は雪乃の手を優しく握りしめた。
何故だろう?
雅人の言葉 1つ1つが雪乃の心に響いてくる。
いきなり訳も分からず連れてこられた雪乃は、 環境の変化や自分の身体の異変に戸惑い 心細くなっていた。
でも、この人はとても優しい目で 私を守ると言ってくれる。
そしてその言葉を信じたい自分がいる。
雪乃は目を閉じ、いつしか身体の力を抜き、雅人に身体を預けていた。