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-蜜姫-
第5章 -第四章-
「おい、大丈夫か?」
悟は雪乃をソッと抱き起こす。
「……はぁっ…………ぁ………」
雪乃は震えながら熱い吐息を吐く。
悟は苦しそうな雪乃の顔を覗きのみ、息を飲む。
苦し気にしてる雪乃の頬は薔薇色に染まり、涙で潤んだ瞳と唇は艶めき、そこには昼間見た可憐な少女ではなく、1人の女性がいた。
「………っ……!」
悟は戸惑いながら、
「……とにかく、雅人に…!」
…知らせないと……と言う言葉を飲み込んだ。
身体の疼きに耐えられず、雪乃は悟に抱きついたのだ。
フワリと、雪乃から花の香りがする。
「……っ………苦しいのっ……!
お願い……助けて………!!」
「…蜜姫……?」
悟は雪乃の肩を掴み、ソッと放す。
雪乃は涙を浮かべ
「……お願い……
私を………この身体の疼きを……」
そう言いながら、悟の頬に手を伸ばし口付けた。
雪乃に いきなり口付けられ悟は驚き固まっていたが、やがて雪乃の口内を貪るように舌を絡めた。
「……んっ…………っ………ふっ………!」
ピチャピチャとお互いの唾液を 飲み込みながら深い口付けを交わす。
『なんて事だ……。
まだ こんな子供のような少女に……』
悟は雪乃との口付けに 身体の奥からナニかわき上がるモノを感じていた。
『この俺が、こんな少女に……
これが蜜姫の力なのか……?』
女との口付けが こんなに甘美なものだとは………
悟は雪乃との口付けに、酔いしれていた。