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-蜜姫-
第6章 ー第五章ー
「今日は風も穏やかで、気持ちがいいですわね。」
雪乃を椅子に座らせ、テラスのテーブルをセッティングしながら、紫乃は右手で耳に髪をかける。
「そうね………?」
(あれ?
紫乃さんの首に………痣?)
雪乃はつい見いってしまった。
「…雪乃様?
どうかしましたか?」
「え?
あ……ええと……何でもないわ。」
「……?
そうですか?」
紫乃は首を傾げる。
「雪乃様。
紫乃のソレは、キスマークですよ。」
真由子は用意してきたお茶のセットをテーブルに置き、ニヤニヤと紫乃の首を指さした。
「ええっ〜////
キスマーク?」
雪乃は思わず立ち上がり、紫乃の首を凝視する。
「あっ……嫌ですわ///。」
紫乃はとっさに手で首を押さえる。
紫乃の顔は真っ赤だ。
「まったく………
そんなの付けられちゃって〜イヤラシイわよね〜〜。」
カチャカチャと真由子はミルクティーをカップに注いで雪乃に渡した。