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双眸
第2章 始
「なぁ瑞乃」
親しげに声をかけながら俯く瑞乃の顎を持ち上げその瞳を覗き込む
「っ」
睦鬼の黒い瞳に映る自分の顔に瑞乃は息を飲む
唇さえ触れそうな距離に睦鬼が居ることに瑞乃の心臓は爆発寸前まで追い込まれていた
「相変わらず、お前の瞳はよく喋る」
クスクスと笑う睦鬼の囁きが瑞乃の唇を撫でる
瑞乃の瞳には羞恥の涙が浮かんでいた
「お前の事など、瞳を見ればすぐわかる」
顎の手を後頭部に回し、瑞乃の顔をグッと引き寄せる
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