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双眸
第2章 始



「許せるはずがない…そうだろう?なぁ、瑞乃」


睦鬼は瑞乃を焚き付ける様に言葉を続ける


「奴等は俺たちに何をした?」


睦鬼の言葉に瑞乃は背けていた顔をあげるとその瞳は暗闇で黄金色(コガネ)に輝いていた


瑞乃の特異体質によるこの現象は瑞乃の感情が特に昂った時に起きる


「あ奴等の一族、全滅させねば気がすみませぬ!」


語気を強める瑞乃の黄金に輝く瞳を睦鬼は嬉しそうに眺め頷く


「お前のその美しい身体を弄んだ報いを受けて貰わないとな?瑞乃」


その言葉に瑞乃は唇を噛みしめ俯いた


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