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双眸
第2章 始



瑞乃と睦鬼は所謂、幼馴染みの間柄


睦鬼の方が歳は二、三上だが幼い頃より一緒に居ることが多かった瑞乃にとって、睦鬼の屋敷も勝手知ったる所である


目を瞑っていても歩ける瑞乃にとって今宵の闇など大したことではないのであった


瑞乃にとって闇とは深ければ深いほど都合の良いものであったからだ


瑞乃は今年十六、睦鬼は今年十八になる


妙齢も妙齢


方や頭領、方や頭領の臣下の娘


好ましくない噂に尾ひれがつくと煩わしいことこの上無い


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