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わたしは……
第2章 その日常
私がパンツから解放されるのは、主として、

三つのケースに限られているので、ございます。


一つ目のケースは、トイレにて――。

朝立ちの折りにも、少々触れてはおりますが、

そこで私は、専ら放尿の役割を担うもので、ございます。

当然ながら、それは私の重要な仕事の一環。

とは言え正直、あまり気が進むものでは、ございません。


調度、今も主人がトイレに入り、ジーンズのチャックが開かれ――

私の身は束の間、外気に触れるので、ございます。

私がやや憂鬱なのは、放尿を果たした後のこと。

すぐさまこの私を、パンツへと押し込む、若き主人。

ですが私は、嫌な予感がしているので、ございます……。

予想は当たり――じわっ、と染み出す不快な感覚――。

それは、残尿の数滴の……滲み。


清潔好きな私には、それは耐え難き仕打ちに、ございます。
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