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わたしは……
第4章 その顛末
ですが、感慨にばかりも、
浸っていられないので、ございます。
主人とその彼女とを、一つにすること。
それこそが、私の務め――本分なので、ございます。
二人の、まだ淡い恋心――。
それをより強固な愛へと、昇華させんが為。
私はまさに、ひと肌を脱ぎ、
役割を全うする所存なので、ございます。
色々と申して、参りましたが、
やはり私は、主人に仕えてこその存在で、あるが故に。
決して、己が目的の為ではなく、
この身を主人の幸福に捧げるものに、ございます。