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催眠玩具
第9章 美獣の檻

 どうして……どうして……こんなにいやらしく手を動かしながら、そんな風に平然と喋れるの?

 私は……あぁっ……もし今話を振られたら……答えようと口を開いたら……絶対に喘ぎ声を出してしまう。

 ショーツの奥を中心に、快感の毒は完全に私の脚全体に回っていた。
 お尻を浮かしたくて仕方がなくなる。

 だって、そうすれば……そうすれば……。

 思ったときにはもう浮かしていた。
 瞬間、高城さんも手を素早く進めてスカートをずり上げてくれる。

 今、もし由美がテーブルの下をのぞき込んだら、下着を丸出しにした私の股間を見られてしまう。

 見られる……!

 その想いが、もうひとつの暗示を弾けさせた。

 ああっ……見せたい……見せてしまいたい!
 こうしている所を。

 会社の中で、取材を受けながらショーツを丸出しにされてあそこをいじられている姿を。悦ぶ私の本性を……!

 それは催眠によって刷り込まれた思考だと、頭のどこかではわかっているのに、それでもその想いが、欲望が、抑えきれないぐらいに膨れ上がってゆく。
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