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催眠玩具
第9章 美獣の檻
「あった、あった……」
高城さんが姿勢を戻す。
責めからひととき開放されて、私が肩で息を吐く。
「ねえ、亜理紗……気分が優れないのなら、日を改めるよ? 締め切りにはまだ余裕があるし……」
私の様子はよっぽどなのだろう。
気遣う由美の口調が本気だった。
どうしよう……。
ここは、由美に帰ってもらうべきだ。
けれど、取材を受けながらこのままこうして高城さんにあそこをいじり続けて欲しいという想いが、当たり前の結論に対抗してせめぎ合う。
由美の質問に答えながら……気づかれないように息を押し殺し、湿った秘密の場所だけを喘がせるのだ。そんなことができたら……なんて素敵なんだろう……!
でもそれは不可能なこと。
途中で気づかれてしまうに違いない。
ぐっしょりとなったショーツを見せつけるようにテーブルの上に両脚を投げ出し、そのまま愛しい男に犯される。
見て……もっと見て!
そう叫ぶのだ。
驚き、何事かと集まる社員たちの目の前で、私はこの人のものだと見せつけよう。そして、この人も私のものだと。
一瞬で妄想がそこまで膨らみ、そして私は……。