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催眠玩具
第9章 美獣の檻
「う……うん。ごめんなさい……せっかく来てくれたのに……」
ありったけの自制心をかき集めて、私は由美の申し出を受け入れた。
「いいのよ。高城さんともお会いできたし」
そう言って彼の方に笑みを向ける由美。
本当にごめん……。
「それじゃあ……」
と、由美はメモを取っていたノートを閉じ、レコーダーにしていたスマートフォンと一緒にバッグの中に仕舞う。
「そうだ、お手洗いだけ借りてもいいかしら……」
と、立ちあがった彼女の眼から下半身を隠すために私は身をすくめた。
「ここから出てすぐ突き当りの……」
そう言って高城さんは何食わぬ顔で、会議室から出て行く由美の背を見送り、扉が閉まったその瞬間、座ったままの私に振り返った。
その目はギラつき、完全に別人のものになっていた。
「亜理紗……」
「やっ……」
高城さんが乱暴に私の腕を掴み、そのままぐいっと引いて立ちあがらせると、上着の下に手の平を滑り込ませて鷲掴みに胸を揉みしだく。
乳房がブラウスとブラごと五本の指の形にへしゃげて踊る。