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催眠玩具
第10章 リプレイ ― 反撃 ―


 そして私は高城さんと由美に全てを語った。

 突拍子もない話であるにも関わらず、実際に先ほどの高城さんの豹変ぶりを目の当たりにし、そして……友人である私を由美は信じてくれた。

 高城さんは半信半疑のようだった。

「本当に僕がそんな事を……?」

「嘘じゃないわ、だって私は今まさにあなたに襲われたのよ」

 信じられない、というように自分の手をじっと見つめる高城さんに由美が鼻白む。操られていたのだと説明を受け入れはしたものの、レイプまがいの目にあわされたという事実に変わりはない。由美の気持ちは理解できる。

「催眠中の行動のことを憶えていられなくされたりするの……普通に行動していても、なにかの合図で記憶が甦るような暗示をかけられたり」

「じゃあ、もしかして僕はまだ……?」

「多分、また女性に触れたりしたら、襲いかかってしまうと思う」

 私がそう答えると、高城さんは「なんてことだ」というように天を仰いだ。
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