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催眠玩具
第11章 真実の愛
「それじゃ行こうか……?」
高城さんの声に、物思いに沈んでいた私の注意が引き戻された。
「ええ……ううん、待って」
おもわず引き留める言葉を発してしまった私に、高城さんが問いかけるような眼差しを向ける。
「どうしたの?」
「あの……高城さん、その……」
大きく息を吸う。
私は胸に手を当てて想いをまとめてみた。
手で触れずとも、固く尖ったふたつの乳首の感覚が胸の先に痛い程だった。座席の上の両脚の付け根は溶け出しそうだし、体全体がぼうっと熱い。きっと、眼も潤み切っているだろう。
今、私が考えている事、それは少年によってかけられた催眠によるものなのだろうか。
私が高城さんに伝えたい事……それは本当の私の気持ち?
それとも、私の肉体の中で暴れる淫らな衝動が求めた口実?
私は……私は。
高城さんの事が好き。
一緒にいてもらいたいと思っている。
それは、今、心細いからじゃなくて……。
ずっと……この先も……。