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催眠玩具
第11章 真実の愛
「高城さんは……私を愛していますか?」
突然の問いに、虚を突かれ、高城さんが固まる。
しかし、すぐに真剣な顔に戻り、見つめる私の眼差しを真正面から受け止めてくれた。
「亜理紗さん……」
「亜理紗って呼んで」
いつかしたお願い。
今度はもう、いずれなんて思わない。他の呼び方なんて要らない。
私はもう一度、高城さんを見つめたままゆっくりと口にした。
「亜理紗って呼んで……私を愛しているのなら」
お願い。
お願いだから。
愛してるのなら……それは、私と同じ。
私に何をしたとしても、それは高城さんの本心からのことなのだから。
催眠に操られた偽りの愛ではないのだから。
だから……。
「亜理紗……」
低い声。
私の魂が震える。
「もう一回」
「亜理紗……」
「もう一回……」