この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
催眠玩具
第13章 インサート ― 挿入 ―
記憶を書き換え、自分が催眠術にかけられて弄ばれる被虐の遊戯。
高城は高城のままだったり、あるいは今回のように謎の少年に姿を変えたりして私を弄び、犯す。
そんな筋書きも、あらゆるパターンをとうにやり尽くし、私たちの遊びはついに自分達以外の誰か……由美にまで及ぶことになったのだ。
高城は頷き、暗示をかけ始める。まずは由美に対して。
「亜理紗……いいかい、ここにいるのは由美だ。彼女を逃がすわけにはいかない。逃がせば、僕が困ったことになってしまうからだ……僕が捕まったり、警察沙汰になったりするのは嫌だね?」
由美が朦朧としたまま高城にコクリと頷き返す。
亜理紗と思い込まされた自我による反応だ。催眠は間違いなく施されている。
「ごめんなさい……由美……どうしようもないの……」
亜理紗となった由美が、謝罪を口にしながら私の口を押える。
さっきまでの私だ。
そう。
ごめんなさい、由美……どうしようもないの……。
これが私の性癖。
抑えられない欲望。淫らに、抵抗もできずに堕とされる快楽への欲求。
でも、貴女もきっと気に入ってくれると信じている。
だって、私たちはずっと……仲良しだったじゃない。
だから……。