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催眠玩具
第14章 肉百合となって
ああ、ああ……なんという……。
なんという狂気の至福。
自分で自分を噛んだ毒蛇の恍惚。
やめられない……亜理紗が堕ちた理由がわかるよ……こんな快楽……あり得ない。普通じゃ、味わえないよ。
ごめんね……由美。
いいのよ……亜理紗。
私の心の中で由美と亜理紗が混ざってゆく。
淫靡に融け合い、ぐるぐるぐるぐる渦を巻いて……二人は一人に。
私も……一緒に堕ちるから……。
だから……もう……謝ったりしないで、赦したりしないで!
「あはあぁぁぁあああぁぁああぅああぁぁぁあっ! イクッ……は、果てちゃうぅぅうぅぅぅっ! 私っ……私たちっ……ああもうっ……」
最後の刻。
これ以上がないこれ以上の、突き当たる硝子の天井……。
そこへ……向かって、私たちは互いに心と心を抱き合って……飛翔する。
「あああああああっ! 愛してますっ……愛してますっ……愛してっ……」
衝突。
もう、何も残らない。
恐怖も、快感も、疑念も、信頼も……粉々に砕け散る、真実の極峰。
絶頂の先の絶頂に昇華した先に、私たちが目にした光景は……。