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催眠玩具
第14章 肉百合となって
「愛して……いる……の……」
高城のペニスから解放され、ぐにゃりと上半身が床に崩れる。
突き上げたままのお尻からは、愛の証である生温かい白濁がつぅ……と内腿を伝い落ちた。
「ヒッ……」
息を呑む女の声。
わかっていた。高城の背後からフラフラと夢遊病者のような足取りで現れたのは、もう一人の私だった。
スカートを剥ぎ落され、ストッキングごと裂かれた無惨なショーツを晒す私を、私が見下ろしていた。
「私……? 私がもう一人……どうして……?」
その言葉で、「その私」は催眠を半分解かれた状態なのだとわかる。
自分のことを私と思い込んだまま、私の姿だけはめくらましから解かれ、私の姿が見えている私。
つまり、二人の亜理紗だ。
亜理紗が亜理紗を見おろし、亜理紗が亜理紗に見下ろされていた。
「ヒッ……ィッ……」
呑んだ呼気が悲鳴として吐き出されそうになる。
それを高城が抱き止めた。