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催眠玩具
第4章 堕落の遊戯
「揺れるから」などと言って、本当は私の体を他の乗客たちにじっくりと見せつけるためだということはわかっていた。
昼下がりのこの時間帯には、人もまばらだ。
でも、全くいないというわけではない。現にこの車両には三、四人ぐらい――そしてこの先の車両にしても、一人も人がいないということはないはず。
私を見て眉をひそめる女性。ずっと目で追い続けて来る男性。
その視線のどれもが私の中の淫欲を高める。
一歩踏み出す毎に体温が上がる。
どうにか車両を横断して、連結部に辿り着いたときには、私はドアにぐったりと身を預けるようにして桃色の吐息を漏らして喘いでいた。
「う……う、う……はぁっ……あ……はぁっ……」
恥ずかしい。恥ずかしい。
ああっ……凄く興奮する!
熱い……スカートの奥……燃えてる……。
「どうしたんですか? 早く次の車両へ」
背後から少年の声。
「無理よ……お……おかしくなっちゃう……あ、熱いの……体が……」
「それはいけませんね……ボタンをひとつ外したらどうですか?」
「……!」