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催眠玩具
第4章 堕落の遊戯
これでは見て貰えない。
もっと感じたいのに。せっかくこんなに乱れきった格好になったのに。
そんな不満が湧きあがる。
面白くないわ。すぐに次の車両に行かないと。
そして最後のボタンを外して……いいえ、それすらもう待ちきれない。
今、今ここで……たぎる想いを鎮めたい。我慢できない。疼くの! だからっ……。
違うっ……何を考えているの……!
すんでの所で私は正気に戻った。
駄目だ……このままじゃ駄目……。
欲望に支配されていた。淫乱な衝動に自分を見失っていた。
すでに私の格好は淫乱そのものだけど、心まで堕落しては駄目……。
どうにかして、この地獄のような責め苦から逃げ出さなくては。
正気さえ保っていれば、必ずチャンスはあるはず……。
「ふっ……くっ……く、ぅぅ……」
歯を食いしばり、蜜液のしたたる股間の切なさを慰めようとする自分の手を押しとどめた。それは物凄い綱引きだった。指先が震え、少しでも気を抜けば勝手にスカートの下にもぐりんでしまうだろう。
と、唐突に少年が私に向かって言った。
「……丁度いい、ここでゲームをしよう」