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催眠玩具
第5章 玩具同士で

「ますます気に入ったよ……亜理紗。さすがは僕のお気に入りの玩具だ。ハハッ……でも、だからこそ……知っておきたいんだ。わかるよね?」

 そう言って僕はディルドを引き出しに戻すと、収納ボックスからその段を引き抜き、ベッドの上に放り出した。

「亜理紗のお気に入りがどれか、教えてくれないかな」

「なっ……」

 絶句する亜理紗。

「恥ずかしがらないで、亜理紗」

 少し可哀相になって僕は慰めの言葉をかける。

「僕も玩具は大好きだよ……だからこうしているんだ。興味を持ったのはいつ? 最初のためらいはどんな感じだった? 背徳感があったよね。でも、いつの間にかそれなしにはいられなくなるんだ。いくつも試して、色んな事をして……やがて自分にピッタリのを見つけて……」

 信じて欲しい、亜理紗。

 僕だって告白するのは恥ずかしいんだ。
 こんな事を明かすのは相手がキミだからだよ。

「そして溺れるんだ。何もかも忘れてしまえる快楽に。誰だってそうだよ。だから……」

「一緒にしないで!」

 どうにか、口をきくことができるようになった亜理紗が僕に言い返す。
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