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催眠玩具
第7章 新しい人生
それなのに、私は肩を震わせながら……頷いた。
命じて欲しかった。
命じられて口づけをする……それはどんなに背徳的で、私を酔わせてくれるのだろう。
せがむ心を私の瞳の中に見抜いた少年が、再び嬉しそうに目を細める。
「敬……これから亜理紗がキスをするよ。淫乱女の口づけだ」
ああっ! やめて! そんな風に言わないで!
そんな風に言われたら私……もっと濡れてしまう。
高城さんの膝の上を汚してしまう。
「……淫らで穢れたキスだよ。それは感染するんだ。亜理紗の唾液が口の中で混ざって……亜理紗の淫乱な心が敬の体の中に忍び込む」
……何を言い出しているの?
うっとりと、催眠と快感の陶酔におかしくなっていた私にわずかに残った理性が怯えて毛を逆立てる。
「亜理紗の淫乱のウィルスに犯されて、敬も変態の淫乱男に生まれ変わるんだ……女に触れると欲望が抑えられなくなって、いやらしい事をしてしまう男にね。でも、敬は亜理紗のことが大好きだから、そんなキスでも嬉しいね? されたらきっと射精してしまうほど……」