この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
催眠玩具
第8章 ほんとうのこと

 最初、そこにある物が何か亜理紗にはわからなかった。

 それは引き出しの真ん中に、無造作に置かれていた。
 見覚えのない、仕事に使えるようにも思えない形をしたもの。

 試供品か何かをしまっておいたのを忘れていたのだろうか?

 首をかしげて手に取って目の前まで持ち上げる。

 そしてそれが何であるかを理解した瞬間――「ヒッ……」という小さな悲鳴が喉の奥から込み上げた。

 革製の首輪。

 犬でもない、猫でもない、その直径。
 卑猥なほどにギラギラした赤い色の――人間用の首輪。

 それが、スイッチだった。

 亜理紗の頭の中のヴェールがはがれおち、昨夜の出来事が明瞭となる。


 残酷な忍び笑いを漏らすあどけない口。

「く、く、く……これで高城敬は変態男になった。指一本でも触れられたら、その女性に劣情を抱き、行為に及ばずにはいられない性欲の犬に……」

「ああっ……高城さん、許して……ごめんなさい……!」

 居間で、ソファの上で、高城に抱かれながら亜理紗は頬を涙で濡らしていた。

「どうして泣くの? 亜理紗の望みの通りにしてあげたんだよ。彼を救いたければ方法はただひとつ」
/176ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ