この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
催眠玩具
第8章 ほんとうのこと
「救う……方法があるの?」
「ああ」
少年がニヤリと唇のはしを緩ませる。
「また……私に何かさせるのね……」
警戒というよりも、怯えたような亜理紗の表情に少年は片方の眉を上げ、それから破顔した。
「アッハッハッハ! ごめんごめん、違うよ! そういう事じゃないんだ……交換条件なんか出さないよ! 違う……全く簡単なことなんだ……ハハッ……ハハハハッ」
何がそんなに可笑しいのか、亜理紗にはまったく見当がつかない。
腹の底からの笑いが収まるのを待って、少年は再び口を開いた。
「望みの通りって言ったろう? ……そのままさ! 帰さなければいいんだよ、彼を!」
「え……?」
「このまま外に出さなければいい。飼育するんだ」
ゾッとする。
この少年と出会ってから、それは何度目のことだろうか。
「私……が、高城……さん……を?」
「そう。それが望みだったろう?」
「そんなわけないじゃない……っ……あ、くぅっ!」
暗示にかかったままの高城が強く胸を吸い、亜理紗を黙らせる。
「ほら……敬だって、亜理紗で満足だって言っているよ! それとも他の女に触らせたいの?」
「違う……でも……」
「それなら何も問題ないじゃないか」
「どうして……あなたは……」