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陽炎 ー第二夜ー
第1章 女郎蜘蛛
一人になり、再び布団に寝転がる。
疲れた…

ふぅー、と長い息を吐き、兵衛は目を閉じる。

思ったより簡単に引き下がってくれてよかった。

久々であることもあり、また年齢的にも幾度も求められるのは辛いものがある。

結局、流されてみてもウメの魂胆は読めなかった。

ただの男日照りなのだろうか。

釈然としないものを感じながら、疲れとともに眠りに落ちた。
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