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陽炎 ー第二夜ー
第4章 日常ーサチと八尋のその後ー
四ツ目屋、と呼ばれる店に、一人の妙齢の女が人目を偲び入って行く。
薄暗い店の中。
女が一人で来るところでは、およそない。
ー四ツ目屋、そこは…………
性具秘薬を販売する店である。
袖で顔を隠し、一人の男に声をかける。
「あ、あの…張型を、見せてくださる…?」
顔を隠し、恥ずかしそうに逸らす目はとても艶のあるものだった。
伏し目がちな目をかざる睫毛が長い。
声を掛けられた店の男は驚きながらもその美しさに目を奪われる。
「こちらです」
男はチラチラと女の様子を盗み見ながら、幾種類かの箱を指し示す。
箱の中には、様々な素材、大きさのモノが入っていた。
一般的なものは木製か、水牛の角。
高級品には鼈甲製もあった。
大きさも様々であるが、どれも立派に反り返った、屹立したモノを再現しており、見るからに卑猥な形をしている。
女は、ぽっと頰を染め、直視出来ない、という風にチラチラと横目で品定めする。
「こんな大きいのは…いやだ、恥ずかしい」
店の男は、この女が自分を慰めるために使うのか、と想像しただけで息が荒くなりそうだった。
薄暗い店の中。
女が一人で来るところでは、およそない。
ー四ツ目屋、そこは…………
性具秘薬を販売する店である。
袖で顔を隠し、一人の男に声をかける。
「あ、あの…張型を、見せてくださる…?」
顔を隠し、恥ずかしそうに逸らす目はとても艶のあるものだった。
伏し目がちな目をかざる睫毛が長い。
声を掛けられた店の男は驚きながらもその美しさに目を奪われる。
「こちらです」
男はチラチラと女の様子を盗み見ながら、幾種類かの箱を指し示す。
箱の中には、様々な素材、大きさのモノが入っていた。
一般的なものは木製か、水牛の角。
高級品には鼈甲製もあった。
大きさも様々であるが、どれも立派に反り返った、屹立したモノを再現しており、見るからに卑猥な形をしている。
女は、ぽっと頰を染め、直視出来ない、という風にチラチラと横目で品定めする。
「こんな大きいのは…いやだ、恥ずかしい」
店の男は、この女が自分を慰めるために使うのか、と想像しただけで息が荒くなりそうだった。