この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
陽炎 ー第二夜ー
第4章 日常ーサチと八尋のその後ー
夕餉に買ってきた鰻の蒲焼きを炙り直して温める。

「サチ、ご飯炊いた?」

「うん。お皿じゃないの?」

鰻を受け取る皿を持ってきたサチに八尋が、

「この鰻をね、炊きたての白飯の上に乗せると冷めなくて美味しいんだって。町で今この食べ方が流行ってるらしいよ。鰻屋が教えてくれた。」

「美味しそう!」

丼飯の上にに炙った鰻を乗せ、食べようとしたところで市八がぐずりだす。

八尋は苦笑して、

「サチ、先に食べてしまいな?せっかく買ってきたんだから、美味しい内に食べてよ。市は私が見とくから。」

「多分お腹空いたんだと思うんだけど…」

「赤ん坊でも鰻の匂いが判るのかな?」

「鰻はまだ早いでしょ?でも市八なら食べそうだけどね。」

二人で笑い合いながら、手早く食事を済ませ、市八には粥を食べさせる。

「風呂入れてくるから、呼んだら来てね。」

八尋が裏の棟に、市八を抱いて連れて行く。

市八を湯上げし、乳を含ませて寝かしつけていると、八尋が帰ってくる。入れ替わりに、サチも風呂に向かい、湯に浸かる。

一日の疲れがとれる瞬間だった。


/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ