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恋花火***side story
第16章 New LIFE
そんな時、部活中によく話しかけてくれるユリ先輩に「今週の日曜あいてる?」って誘われた。


よく聞けば、部活の歓迎会があるって話。


なので行くと返事をした。


「レンも行くよな?」そう聞くとレンは、「なにそれ?」って。


え、どういうこと?


他の一年に聞いてもおんなじ反応。


不思議に思いつつも日曜に言われた場所へ向かう。


するとユリ先輩と、あとは数人知らない女がいた。


「えっ、なんすか?これ。」

「ふふー♡」


ユリ先輩は面白そうに笑った。


「みんなにね、部活の後輩に可愛い男の子がいるって言ったら、遊んでみたいって言われて。」


聞けばその女たちはユリ先輩の地元の友達らしい。


「ほんとだ可愛い!」とか言われ、頭を撫でられた。


可愛いとか人生で初めて言われたし…


まだ会って15分くらいしか経ってないけど、もう帰りたい。


だけど一応部活の先輩だから、帰りたいとか言えない。


そうしているうちに、連れてかれたのはカラオケ。


変な緊張で喉が渇いて、言われるままにウーロン茶を飲んだ。


「美味しい?」


隣にはユリ先輩の友達が座ってきた。


香水くさくて、頭の奥がクラッとした。


「すごいいい身体してるね。」


勝手に腹筋触られた。


…俺、なにやってんだろ?


こんなことしてる暇あるなら、せっかくの休みなんだから菜月といたいのに。


今なにしてるかな…


部屋を抜け出し、菜月に電話をかけた。


なかなか出なくて、少ししたらかけ直してきた。


「今なにしてた?」


そう問いかけると菜月は、「クラスの子たちとゴハンに来てる」と言った。


菜月の後ろはなんかガヤガヤしてて、「菜月ちゃん?」男の声がした。


クラスの子って、男もいんのかよ…


俺もユリ先輩含め女といるくせに、嫌な気持ちになった。


「タケルは?」

「…ユリ先輩といる。」

「えっ…なんで?」

「わかんねー。」


そっから無言。


しはらくして、「じゃあね」って、プツッと電話が切られた。


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