この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火***side story
第16章 New LIFE
ユリ先輩は、今までにいないタイプ。


亜美みたいに積極的だけど、ノリはバカじゃないから厄介だ。


厄介とか失礼極まりないけど。


「先輩の言うこと聞けないのー?」


勢力ふりかざしてきた。


思わず笑ってしまう。


「もーほんとに可愛いー♡」


だから可愛いってなに…


対応に困り果てていると、ポケットに入れてた携帯が鳴った。


「今どこ?」レンからの電話。


カラオケにいるって伝えると、合流しねー?って話。


実はさっき、トイレでこっそりレンにSOSのメールを流した。


ユリ先輩に電話の声が聞こえてたらしく、レンと合流したいと伝えると、いいよって返事。


危機を脱した。


レンは、サッカー部の連中何人か引き連れてやってきた。


「レン、グッジョブ。」


熱く抱擁を交わす。


レンには悪いけど、俺はその場を抜け出した。


向かったのはもちろん、菜月の家。


菜月は出かけてるから当然家にはいない。


だから、よく行く近所の星空公園に行った。


…すると、公園にあるロケットの中、


「ぎゃー!」


菜月がいた。


「おい、ぎゃーってなんだよ。」

「いや、ビックリして。」


まるで、吸血鬼でも見たような顔で驚いている。


「…飯行ってたんじゃなかったの?」

「タケルこそ。」

「俺は…菜月に会いたくて…」


思わず飛び出た本音。


自分で言っておきながら恥ずかしくなった。


「…私も。タケルに会いたくなって、抜け出してきちゃった。」


まだ外は寒い。鼻が赤くなってる菜月を、ギュッと抱きしめた。


「…なんかお酒臭い。」

「はぁ!?」

「タケルお酒飲んだの?」

「いや…」


ウーロン茶のはずだけど。


でも言われて見ると、なんか味が変だった。


もしかしてあれ、ウーロンハイ?


酒だと気付くと、酔いが回ってくる気がした。ここまで結構走ったし。


「すごいドクンドクンいってる。」


腕の中の菜月は、胸に耳を当てて笑ってる。


「…菜月」

「ん?」


好きだよって、今にも言ってしまいそう。


だけど口から出た言葉は、「エッチしよ。」だった。


誰か教えてよ。


身体を重ねること以外で、言葉以外で気持ちを伝える方法。





/285ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ