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恋花火***side story
第3章 ABC-Z
「あっ、あん……陸…」


俺は沢田ユズキの胸に手を伸ばした。


「おい、陸。」


スイにも止められたが、もう止まることが出来ない。


込み上げてくるものを解放したくて、どうにもならない。


「ちょっと外行くべー」


誰かがそう言いだして、俺と沢田ユズキを残しみんないなくなった。


それをいい事に、俺たちは更に濃厚に絡んでゆく。


俺、一体どうしちゃった?


自分のことをコントロール出来ない。


初めて自ら沢田ユズキのあそこに指を伸ばす。


いとも簡単に指が飲み込まれ、沢田ユズキは色っぽい声をあげた。


今まで聞いたこともないような音がそこからしている。


「挿れて…!」


沢田ユズキにそう懇願され、俺は一思いにねじ込んだ。


避妊具もつけずに。


俺にとって衝撃が走る。


避妊具なしのこの行為はこんなにも気持ちいいものなのか、と。


前回の事が嘘のように、快感の波が押し寄せる。


……が、なかなかフィニッシュとはならない。


今すぐにでも解放したいのに、全然。


そうしているうちに、沢田ユズキがガクガクと痙攣した。


「してあげる。」


沢田ユズキから抜いて、口でしてもらった。


今日はなぜか、それでも無理だった。


「酔ってるから仕方ないよ。」

「……え?」

「まさか知らないで飲んでたの!?」


どうやらさっき一気飲みしたジュースはお酒らしい。


だからコントロールが出来なかったのか。


そしてその後は、人生で初めて悪酔いというものを経験した。


吐き気に襲われ、SEXどころではなくなってしまった。






「信じらんねーナマとか。」

「……やっぱやばい?」

「責任取れないじゃん。まだ俺たち中学生だぞ?」


あとから待っていたのは、スイのお説教だった。


けれど、避妊具なしではめちゃくちゃ気持ちいいということを知った。


まだSEXを覚えたての14歳。


何かあって傷つくのは女の子だということも


責任、という言葉の意味も


何もわからないまま、やる事だけはやる、まだまだガキな自分。

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