この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火***side story
第20章 シアワセ日和
そんなある日のこと、俺は修羅場に遭遇する。


それは意図せず突然。


その日は雨が降った日で、部活の時間には既に止んでいたけど、グラウンドがグチャグチャな為部活が休みになった。


なので茜と二人で図書室で勉強していたら、廊下から声がした。


「菜月!」


タケルの声だった。


「もーやだ!知らない!」


続けて菜月ちゃんの声。


仲良しなはずの二人が揉めてる。


悪いと思いつつ聞いてしまう会話。


図書室のドアは全開なため、二人の姿も丸見え。


だけどヒートアップしてる二人は、俺らに気付かず揉めに揉めてる。


「あの男はやめとけっつったじゃん。」

「ただ勉強教えてもらってただけだもん。」

「わざわざ家で?絶対下心あるから。おまえ隙ありすぎ。」

「なっ、タケルと一緒にしないでよ!タケルだって女の子部屋に連れ込んでるくせにー!隣町の女子高の年上ギャル!」

「やたら詳細知ってんな」

「ムキー!」


菜月ちゃん怒ってる。笑


そんなに怒ってるとこ、初めて見た。


「俺はただ飯作ってもらっただけ。」

「ご飯なら私作るもん!!」

「…余計な仕事増やさなくていい。部活とか勉強とか、家事もしなきゃじゃん。菜月は忙しいんだから。」

「やだ!作る!」

「いいっつの。」

「いーやーだー!」


二人はマジで喧嘩してるけど、見てるこっちはつい笑っちゃうくらい微笑ましい。


菜月ちゃんってタケルのこと好きなんだなぁって思った。


「…んじゃあ、俺菜月んちに行く。飯作って。」

「うん。」

「そんで勉強もやろ。」

「…うん。」


そして二人はその後


……キスしてた。


まるで恋人のように。


タケルは背の小さい菜月ちゃんをギュッて抱きしめていて


菜月ちゃんはタケルの背中に腕を回していた。


キスは一度だけでなく、何度も交わされていて


その度に菜月ちゃんは女の顔になっていった。


…そんな顔も初めて見た。





/285ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ