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恋花火***side story
第20章 シアワセ日和
「恋する男子、17歳…」
郁が会うたびにからかってくる。
菜月ちゃんと再会したことをうっかり喋ってしまったのが良くなかった。
「恋じゃねーし。」
「へぇ」
人の顔見てニヤニヤしてムカつく。
菜月ちゃんのことは、好きとかそういうんじゃない。
ただ頭から離れないというかなんというか。
「だけどその子に彼氏いんだろ?」
「あー、まぁ。」
実は少し前に、菜月ちゃんと同じ一年生のマネージャー、美波ちゃんに聞いたことがある。
あの二人は付き合ってるの?って。
他の部員は皆、二人は付き合ってないと言うけど
到底そんな風には見えなかったから。
そうしたら美波ちゃんは少し悩んでいたけど、悩んだ末に、"付き合ってるようなものです"と言った。
だから菜月ちゃんを狙ってるとかそういうんじゃない。
あの二人の隙間に入れるなんて思っちゃいないし。
全然。
「エリカとどっちが良い女?」
その質問には、全くの正反対の女の子、とだけ答えた。
「じゃあ今おまえフリー?」
「…当たり前だろ。」
またニヤニヤしてくるし。
なんなんだよ一体。
そうこうしてるうちに始まった、夏の恒例強化合宿。
去年は死ぬかと思うぐらいにキツかったけれど、二年目ともなると少し余裕が出てきた。
というのも、一年生が練習準備も布団も、全部してくれるから。
ヒーヒー言ってる一年。
俺らもそれ去年やらされたから、どんだけキツイかわかる。
だけど手伝うのはタブーだとされている。
それがこの強化合宿のしきたりだから。
練習のあとはみんなで近くの銭湯へ行った。
風呂の時間は筋肉を緩める大切な時間。
三年、二年の順で入り、一年は最後。
俺たちがあがる頃、ちょうど脱衣場で一年たちに遭遇した。
郁が会うたびにからかってくる。
菜月ちゃんと再会したことをうっかり喋ってしまったのが良くなかった。
「恋じゃねーし。」
「へぇ」
人の顔見てニヤニヤしてムカつく。
菜月ちゃんのことは、好きとかそういうんじゃない。
ただ頭から離れないというかなんというか。
「だけどその子に彼氏いんだろ?」
「あー、まぁ。」
実は少し前に、菜月ちゃんと同じ一年生のマネージャー、美波ちゃんに聞いたことがある。
あの二人は付き合ってるの?って。
他の部員は皆、二人は付き合ってないと言うけど
到底そんな風には見えなかったから。
そうしたら美波ちゃんは少し悩んでいたけど、悩んだ末に、"付き合ってるようなものです"と言った。
だから菜月ちゃんを狙ってるとかそういうんじゃない。
あの二人の隙間に入れるなんて思っちゃいないし。
全然。
「エリカとどっちが良い女?」
その質問には、全くの正反対の女の子、とだけ答えた。
「じゃあ今おまえフリー?」
「…当たり前だろ。」
またニヤニヤしてくるし。
なんなんだよ一体。
そうこうしてるうちに始まった、夏の恒例強化合宿。
去年は死ぬかと思うぐらいにキツかったけれど、二年目ともなると少し余裕が出てきた。
というのも、一年生が練習準備も布団も、全部してくれるから。
ヒーヒー言ってる一年。
俺らもそれ去年やらされたから、どんだけキツイかわかる。
だけど手伝うのはタブーだとされている。
それがこの強化合宿のしきたりだから。
練習のあとはみんなで近くの銭湯へ行った。
風呂の時間は筋肉を緩める大切な時間。
三年、二年の順で入り、一年は最後。
俺たちがあがる頃、ちょうど脱衣場で一年たちに遭遇した。