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恋花火***side story
第20章 シアワセ日和
強化合宿最終日。
まるで嫌がらせ?と思うくらい、ものすごく蒸し暑い日だった。
「マネージャーは休憩なしだからね。」
ユリは絶好調で飛ばしてる。
遠くから見ることしか出来ないけど、今日はマメに休憩とらなきゃマズイでしょ。
茜にちょいちょいって手招きをして、ちゃんと休みとれよって言った。
「そんなに心配?」
「…倒れられたら困るし。」
「明日海だしー?」
「そういやそうだったね。」
合宿明けはみんなで海。
これもまた昔からの伝統らしい。
猛暑の中合宿はラストスパート。
俺たちは監督の指示で多めに休憩挟んで水分を補給した。
さすがにこの暑さの中、休憩とらなきゃマネージャーも大変だということになったが、菜月ちゃんの姿がない。
どこ行った?
心配は的中。
菜月ちゃんは熱中症になりかけていた。
「ごめん、あたしのせいだ…あたしがちゃんと見てなかったから…陸に言われてたのに」
「別に茜のせいじゃないから。それより側についててあげてよ。」
半泣きの茜を落ち着かせて、菜月ちゃんに付き添ってもらった。
監督の指示により練習は一時中断。
心配になって医務室へ向かうと、医務室の前には二つの影。
茜とタケルだった。
この組み合わせは初めて見たせいか、違和感を感じた。
「無理っす。」
「本当に無理なんで、いくら茜先輩でも。すんません。」
タケルの言葉だけが聞こえ、茜の声は聞こえなかった。
そうしてるうちにタケルは医務室に入って行き、一人になった茜に話しかけた。
「珍しい組み合わせだね。」
すると茜はビクッとして、まるでお化けでも見たような表情で振り返った。
俺そんなマズイこと言った?
「…珍しいかな?」
「深刻な話?」
「ううん。なんでもないよ。」
なんでもないって顔じゃない。
だけどこれ以上は踏み込んじゃいけない気がして、聞くのをやめた。
まるで嫌がらせ?と思うくらい、ものすごく蒸し暑い日だった。
「マネージャーは休憩なしだからね。」
ユリは絶好調で飛ばしてる。
遠くから見ることしか出来ないけど、今日はマメに休憩とらなきゃマズイでしょ。
茜にちょいちょいって手招きをして、ちゃんと休みとれよって言った。
「そんなに心配?」
「…倒れられたら困るし。」
「明日海だしー?」
「そういやそうだったね。」
合宿明けはみんなで海。
これもまた昔からの伝統らしい。
猛暑の中合宿はラストスパート。
俺たちは監督の指示で多めに休憩挟んで水分を補給した。
さすがにこの暑さの中、休憩とらなきゃマネージャーも大変だということになったが、菜月ちゃんの姿がない。
どこ行った?
心配は的中。
菜月ちゃんは熱中症になりかけていた。
「ごめん、あたしのせいだ…あたしがちゃんと見てなかったから…陸に言われてたのに」
「別に茜のせいじゃないから。それより側についててあげてよ。」
半泣きの茜を落ち着かせて、菜月ちゃんに付き添ってもらった。
監督の指示により練習は一時中断。
心配になって医務室へ向かうと、医務室の前には二つの影。
茜とタケルだった。
この組み合わせは初めて見たせいか、違和感を感じた。
「無理っす。」
「本当に無理なんで、いくら茜先輩でも。すんません。」
タケルの言葉だけが聞こえ、茜の声は聞こえなかった。
そうしてるうちにタケルは医務室に入って行き、一人になった茜に話しかけた。
「珍しい組み合わせだね。」
すると茜はビクッとして、まるでお化けでも見たような表情で振り返った。
俺そんなマズイこと言った?
「…珍しいかな?」
「深刻な話?」
「ううん。なんでもないよ。」
なんでもないって顔じゃない。
だけどこれ以上は踏み込んじゃいけない気がして、聞くのをやめた。