この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火***side story
第22章 サマーラブ
次に目が覚めたとき、部屋にはまだ茜がいて、おかゆとか作ってくれてた。


郁の姿はなかった。


「あ、起きたの?気分どう?」

「…たぶん良い」

「おかゆ食べる?」

「うん。」


茜が作ってくれたおかゆは美味しかった。


「薬は?」

「薬は嫌い。」

「子どもみたいなこと言わないでよ。」

「俺スポーツマンなんで。」

「プロじゃないから飲んでも平気じゃない?」


"プロでも目指してるの?"


久しぶりにエリカの言葉を思い出した。


「…サッカー少年なら、誰でも夢見るよなぁ…」


ボソッと呟くと、食器を片してくれている茜がこっちを振り返った。


「なに?夢でも見たって?」

「…なんでもない。」


キャプテン任されたくらいで、疲れ果てて体調崩す俺なんかがプロって笑うよな


…誰にも言ったことはないけど、実は昔からの夢は一貫してプロサッカー選手。


だけどそんな夢みたいなこと、笑われるかなーとか思っちゃって


小学校の卒アルも、中学校の卒アルにも、将来の夢は"体育の先生"って書いた。



「…陸ならプロになるのかと思ってた。」


皿を棚にしまいながら、茜が言ってきた。


「…へ?」

「なにとぼけた顔してんの?」

「いや…」


プロなんてなれるわけないじゃんって言われると思っていたから、ビックリした。


「応援するよ。」

「いや、俺まだプロになりたいとか言ってないじゃん。」


そう言うと茜はフフっと笑ってた。


…やっぱりお見通しだったか。


いつでもなんでもお見通しの茜がこわい。笑
/285ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ