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恋花火***side story
第22章 サマーラブ
次に目が覚めたとき、部屋にはまだ茜がいて、おかゆとか作ってくれてた。
郁の姿はなかった。
「あ、起きたの?気分どう?」
「…たぶん良い」
「おかゆ食べる?」
「うん。」
茜が作ってくれたおかゆは美味しかった。
「薬は?」
「薬は嫌い。」
「子どもみたいなこと言わないでよ。」
「俺スポーツマンなんで。」
「プロじゃないから飲んでも平気じゃない?」
"プロでも目指してるの?"
久しぶりにエリカの言葉を思い出した。
「…サッカー少年なら、誰でも夢見るよなぁ…」
ボソッと呟くと、食器を片してくれている茜がこっちを振り返った。
「なに?夢でも見たって?」
「…なんでもない。」
キャプテン任されたくらいで、疲れ果てて体調崩す俺なんかがプロって笑うよな
…誰にも言ったことはないけど、実は昔からの夢は一貫してプロサッカー選手。
だけどそんな夢みたいなこと、笑われるかなーとか思っちゃって
小学校の卒アルも、中学校の卒アルにも、将来の夢は"体育の先生"って書いた。
「…陸ならプロになるのかと思ってた。」
皿を棚にしまいながら、茜が言ってきた。
「…へ?」
「なにとぼけた顔してんの?」
「いや…」
プロなんてなれるわけないじゃんって言われると思っていたから、ビックリした。
「応援するよ。」
「いや、俺まだプロになりたいとか言ってないじゃん。」
そう言うと茜はフフっと笑ってた。
…やっぱりお見通しだったか。
いつでもなんでもお見通しの茜がこわい。笑
郁の姿はなかった。
「あ、起きたの?気分どう?」
「…たぶん良い」
「おかゆ食べる?」
「うん。」
茜が作ってくれたおかゆは美味しかった。
「薬は?」
「薬は嫌い。」
「子どもみたいなこと言わないでよ。」
「俺スポーツマンなんで。」
「プロじゃないから飲んでも平気じゃない?」
"プロでも目指してるの?"
久しぶりにエリカの言葉を思い出した。
「…サッカー少年なら、誰でも夢見るよなぁ…」
ボソッと呟くと、食器を片してくれている茜がこっちを振り返った。
「なに?夢でも見たって?」
「…なんでもない。」
キャプテン任されたくらいで、疲れ果てて体調崩す俺なんかがプロって笑うよな
…誰にも言ったことはないけど、実は昔からの夢は一貫してプロサッカー選手。
だけどそんな夢みたいなこと、笑われるかなーとか思っちゃって
小学校の卒アルも、中学校の卒アルにも、将来の夢は"体育の先生"って書いた。
「…陸ならプロになるのかと思ってた。」
皿を棚にしまいながら、茜が言ってきた。
「…へ?」
「なにとぼけた顔してんの?」
「いや…」
プロなんてなれるわけないじゃんって言われると思っていたから、ビックリした。
「応援するよ。」
「いや、俺まだプロになりたいとか言ってないじゃん。」
そう言うと茜はフフっと笑ってた。
…やっぱりお見通しだったか。
いつでもなんでもお見通しの茜がこわい。笑