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恋花火***side story
第22章 サマーラブ
郁に会わせてから、茜はうちに来ることが多くなった。
うちというか郁の部屋だけど。
「陸と郁さん似てるよね。」
「そー?」
「うん。顔はもちろんだけど、性格も。」
「言われたことない。」
「そっくりだよ。だからすぐ打ち解けたんだと思う。」
茜はすぐに心を開いていた。
郁はそんな茜を可愛がっているようにも見えた。
茜は否定するけど、やっぱキテるでしょ?とか思う。
だって郁とやたら意気投合してるし。
だけどある日、その二人はいきなり決別する。
「あかねー、明日郁と海行くんだけど行かない?」
部活の帰りに話しかけた。
もちろん返事はイエスだと思って聞いた。
なのに返事は
「行かない」
ハッキリと断られた。
「なんで?」
「行きたくないから。」
「え…なんで行きたくないの?つーかなんで怒ってんの?」
「なんでなんでうるさい!」
また元ヤン茜が顔を出す。
…そんなんで怖がるとでも思った?
「待ってって。勝手にキレてちゃ意味わかんないよ。」
立ち去ろうとする茜を引き止めた。
「…郁さんに聞けば?」
茜はそう呟くと、俺の腕を振り払って立ち去ってしまった。
うちというか郁の部屋だけど。
「陸と郁さん似てるよね。」
「そー?」
「うん。顔はもちろんだけど、性格も。」
「言われたことない。」
「そっくりだよ。だからすぐ打ち解けたんだと思う。」
茜はすぐに心を開いていた。
郁はそんな茜を可愛がっているようにも見えた。
茜は否定するけど、やっぱキテるでしょ?とか思う。
だって郁とやたら意気投合してるし。
だけどある日、その二人はいきなり決別する。
「あかねー、明日郁と海行くんだけど行かない?」
部活の帰りに話しかけた。
もちろん返事はイエスだと思って聞いた。
なのに返事は
「行かない」
ハッキリと断られた。
「なんで?」
「行きたくないから。」
「え…なんで行きたくないの?つーかなんで怒ってんの?」
「なんでなんでうるさい!」
また元ヤン茜が顔を出す。
…そんなんで怖がるとでも思った?
「待ってって。勝手にキレてちゃ意味わかんないよ。」
立ち去ろうとする茜を引き止めた。
「…郁さんに聞けば?」
茜はそう呟くと、俺の腕を振り払って立ち去ってしまった。