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恋花火***side story
第24章 DAYS
昨夜……というか夜明けまでスイに説得されて


大人になれよって言われた。


スイって郁みたいだ。


郁と茜をブレンドした感じ…


翌朝、駅で菜月ちゃんに会った。


顔を見たら、自然に出た言葉。


「本当に好きな人のところに行っていいよ」


魔法が解けた今、菜月ちゃんはやはりタケルのところに戻るんだろうと思うから。


これが俺の精一杯。


ほんの僅かだったけど


菜月ちゃんと過ごせて幸せだった。


そう思うことにした。


菜月ちゃんはどんなに辛くても、タケルが幸せならばと頑張っていた。


それを見習おうと思う。


想像以上にキツイけど


やるしかねーじゃん。


今日から鬼練が始まる。


ちょうどいい。


サッカーに集中して、他の何も考えなくてもいいから。









そう、思っていた矢先


鬼練二日目の朝


喉の痛み、発熱、関節の痛み


完全に風邪をひいてしまった。


最悪。


身体が弱ると心まで弱くなる。


鬼練を終えて郁のアパートに一人でいると


どうしようもない孤独感に襲われた。


……あれ


俺、なんで泣いてるんだっけ


本当にダサい


あーもう


止まれっつうの


だけど止まらない涙に


鼻水もたくさん出てきた。


この後に及んで思い出すのはやっぱり菜月ちゃんのことで


よく泣いてたよなーとか


鼻水ぶったらしてんのに泣き顔可愛すぎかよとか


「好きだーーー!!!」


って叫びたいくらい。


マジでラブ…
















気付いたら眠っていたみたいで


額にひやりと冷たい感触がして、目が醒めた。


「…菜月ちゃん?」

「…うん。」

「えっ!」


ガバッと起き上がると、クラクラと眩暈がした。


「っておまえかよ。」

「残念でした。」


そこにいたのは、茜だった。
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