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第24章 DAYS

次に目がさめると、辺りは暗くて


時計を確認すると真夜中だった。


汗をびっしょりかいていて気持ちが悪い。


着替えるためにバッと服を脱いだら、枕元に茜が転がってるのに気が付いた。


…寝顔初めて見た。


いつもキツイ目つきしてるけど、寝顔は眉毛も下がっちゃってて子どもみたいだ。


寝顔を見てたら、茜がいきなり目をカッと開いた。


「ちょっとビックリするじゃん！」

「は？何が？」

「陸に襲われたかと思った。笑」

「まさかでしょ」

「だって！いきなり裸で横にいたらビックリするでしょーが！」

「そー？だって俺だよ？」

「そうだけど！曲がりなりにも陸は男だもん。」

「曲がりなりにもって。笑」

「はー。心臓バクバク。」

「ウケる。笑」

「早く服着てよ！！」


なぜか怒ってる茜に従い服を着た。


「ごめん、いてくれたんだね。」

「陸がいてって言ったんじゃん！」

「だよね。ありがとう。」

「おかゆ食べた？薬は！？」

「今起きたばっかだから。」

「あっそう！！」

「つーかなんでそんな怒ってんの？」

「怒ってません！！」

「怒ってんじゃん。」

「怒ってない！！」

「だって…」

「しつこい！！早く食べて薬飲んで寝なさいっ」

「はいごめんなさい。笑」


おとなしく従っておかゆを食べた。


やっぱり茜の作るおかゆは美味しい。


「薬にがい〜」

「子どもかっつーの。」

「じゃー茜は薬平気なの？」

「…おっきい錠剤は苦手。」

「子どもじゃん。笑」

「うるさい！ほらポカリ飲んで！さっさと寝る！」

「待って。寝る前に家に送るから。」

「はっ？いいよ！一人で帰れるから。」

「いやいや。今何時かわかってる？」

「夜中の２時。」

「一人で帰せないからこんな時間に。ていうかワガママ言って居させてごめん。俺茜の親に謝んなきゃだな。」

「…親には電話しておいたから、心配しないで。」

「電話したの？」

「うん。…友達のとこに泊まるって言ったの。だからここにいる。」

「…大丈夫？」

「うん。」


そう言って茜はニコって笑った。


…なんだ


茜もそんな風に笑えるのか。


いつもピーピー怒ったり泣いたりしてばかりだから


そんな優しい顔は、初めて見たかもしれない。