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恋花火***side story
第25章 COOL GUY (風)
点滴打たれて現実に戻された。


鬼練休むわけにはいかない。


それくらいで休んだら、みんなに顔がたたないよ。


あと少しで今日の部活もやっと終わるってところで


また俺は見たくない場面に遭遇する。


毎度毎度、女ってやつは汚いな。


部室から聞こえてくるえげつない言葉たちに


ため息が漏れる。


「やだぁ、菜月ちゃんもレズ〜?」


そんなユリの言葉が聞こえた瞬間、部室のドアに手をかけた。


…ら、その手は止められた。


「…タケル」


タケルは部室に入ることを止めてきた。


「…大丈夫ですよ。」

「え?」

「茜先輩に任せておきましょう」


よくわからなかったけど、タケルの強い眼に見られたら動けなくなって


そのまま身を任せた。



















その日は、菜月ちゃんとタケルと、三人で帰宅した。


涙を見られたくない茜は


さっさと帰ってしまった。


タケルは茜の全てを見抜いていた。


野生の勘ですってタケルは茶化していたけど


菜月ちゃんのこととなると働くその野生の勘はすげーと思う。


……負けたくないって思う。


"陸って実はアツイよな"


茜とスイに言われた言葉を思い出す。


俺よりも俺のことを知っている二人


本当にそうかもしれない。


実は誰にも負けたくないし


なにがなんでも勝ちゃいいって思ってる。




本当はタケルにだって負けたくない


どんな汚い手を使ったって


なんだって


勝てばいい






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