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恋花火***side story
第27章 CRAZY CRAZY*Takeru
レンに言われてから、急に不安になってきた。


そういえばしばらく菜月とロクに口も聞いてない。


というのも、先日菜月のエロシーン目撃して


めちゃくちゃヤリたくなったときに言われた言葉。


"彼氏がいる"ってやつ。


咄嗟に出た嘘かと思ってたけど、それって陸先輩のことなんかな?


それに、"私はもっと世界を広げたい。タケルとずっと一緒にいたら、世界は広がらない。"って言ってた。


今更だけど、その言葉の重みに胸が苦しくなる。


菜月はいつも穏やかだけど、頭に来れば結構ドギツイこと言ってくる。


勢いに任せて。


だからあの時の言葉もいつものそれでしょくらいに思っていたけど


本気の本気のマジなのかよ……


相手が陸先輩だと勝ち目ねーよ。







「茜先輩!」

「んー?なぁに?」

「お話があります!」


部活のあと、いつもなら茜先輩をマークして一緒に帰るんだけど、今日からそれをやめたいと思う。


なぜならピンチなので。


「そんなグロス塗りながらとかじゃなくて!」

「んもー、なによ!」


こわっ


でも怯んでなんかいられない。


大石タケル、ピンチなう。


ってのを切実に訴えた。


「ねぇ…ちっとも緊張感が伝わってこないんだけど。」

「は!?なんでですか!?」

「なんでだろう…顔?」

「顔!?顔はどうしようもない!」

「ふふ。あたしタケル君の顔いいと思うよ?」

「あざっす!…ってそうじゃなくて!」

「今日のタケル君怒りんぼだね。」

「え?あぁすんません…」


あーダメだ。


茜先輩とじゃお話にならない。なぜなんだ。


それより早く帰らないと、こうしてる間にも菜月が…


「わかったよ。なんとかする。」

「わかってくれましたか!?」

「うん。タイミング見てそのうちねー」

「助かります!!」


なんかよくわかんないけど、なんとかしてくれるらしいからオッケー!


「さ、帰ろ?」

「はい…ってえぇ!?違う!俺は菜月と…」

「菜月ちゃんならさっき陸と帰ったよ?」

「だからー!茜先輩が話聞いてくんないから!」

「……。」

「あ、ごめんなさい…」


めっちゃやりづれぇ。


誰か助けてください…。
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